山 名 常念岳
 

登山日  1997年6月 
 
 
登山口  長野県安曇野市堀金  三股登山口
   

コース ( ):区間所要時間       
   

 1日目 松本市→ 三股 → 7:00 → 前常念岳 →
   6:50 7:05    14:05 14:15
 
   


→ 1:00 → 常念岳 → 1:10 →常念小屋
    15:15 15:25    16:35

   

2日目 常念小屋 → 5:40 → 三股登山口
 7:25       13:05
   

所要時間 14時間50分
 
 
 




 
 






 
 常念岳山頂
 
 



 






朝5時半過ぎにホテルを出発し
三股登山口へと急ぐ。
道はいきなり九十九折りの急登となり、
支尾根まで約3時間のアルバイトが続く。

更に2時間、既に5時間を超えているが
前常念らしきピークは見えない。
やがてカミさんが滅入ってきた頃
やっと前常念が視界に入った。
結局この日は常念小屋まで9時間を要した。
 
 
 



 


 
 
   常念岳山頂 2857m





 
       
 





 
 
 


 

 



 
 
蝶ヶ岳 ⇦ 山頂分岐点 ⇨ 常念小屋
 
 

 









  主稜線より最後の登り
 
 

 
 




 
 
 




 
三股登山口
       





 
 
 


 
 
 
 
 
  北に横通岳2767m、大天井岳2921mを望む
 
 





 
















 




 
  厳冬の常念岳と左奥に槍 
   
   
   
   



   
   
   
   
 




 
 翌朝、遅い朝食を摂っていると
「今が見頃ですよ」と
スタッフの一人が声をかけてくれた。
戸外に出て指差す方向を見ても白と黒色の
斑模様で初めての者にとっては分りづらい。

しばらく目を凝らしていると、
次第に雪形が浮かび上がってきた。
すばらしい!! これは何なの!!
『子連れ舞姫』とは!!
自然が創生する魔法の芸術作品に感激する。

「1週間遅くても早くても今日ほど綺麗では
なかったでしょうね」とのはなし。
苦労して登った常念に女神からのご褒美であった。
 
 
 
 
雪形:娘連れ舞姫
2月下旬の北アルプス
 
 


 この時期より約4ヶ月を要して雪解けが進み、
下記のような「雪形」が見られるようになります
 



 
  6月半ば過ぎの「娘連れ(こづれ)舞姫」
 
 








 
 
 
 
 
 
 
 
 
山 名 笠ヶ岳
   

登山日  1997年9月
   

登山口  長野県高山市  新穂高温泉 
   

コース ( ):区間所要時間    
   

1日目 高山駅 → 新穂高温泉→4:50→鏡平山荘
      10:50      15:40
   


2日目
 
鏡平山荘→1:00→弓折岳→4:20→笠ケ岳山荘
 5:50     6:50     11:10 11:20
 

→ 0:15→ 笠ヶ岳→ 0:15→笠ケ岳山荘
    11:35 11:40     11:55
   

3日目 笠ケ岳山荘→5:50<笠新道>新穂高温泉
 6:00           11:50 
   

所要時間 16時間30分
 
 
 
 
 
 
 
 笠ヶ岳 2897m
 
 
 
  今回は「ゆったりコース」で笠ヶ岳を目指す。
「笠新道」を利用すれば1泊2日でも可能であろうが、
今回は「鏡平山荘」と「笠ヶ岳山荘」に泊まる
2泊3日のコースを選択。

帰りは北アの三大急登のひとつ「笠新道」を
下りに利用することにした。
 
 
 

 


 
  笠ヶ岳 2897m
 


 




改築中の笠ヶ岳山荘
 
 
 


 
 
 




 
       
 





 




 











 
 
 初日は「鏡平山荘」まで傾斜の少ない
林道コースを歩く。
ほとんど急登な個所もなく5時間弱で一日目を
終える。
鏡平からの槍(3180m)が随分近くに見えた。
 
 
 
 




 
  鏡平より槍ヶ岳
 
 



 



ズームアップ
 
 
 
  二日目は6時前に出発。
1時間ほどで抜戸岳分岐に至り主稜線に取り付く。
蒼く波打つ山々の稜線や高山植物を見ながら
ゆったりした歩調でトレッキングを楽しむ。

登るにつれて次第に雲行きが怪しくなり、
ぽつぽつと雨音が合羽に響く。
山頂へ近づくと雨足も速くなり取り敢えず
雨を避け小屋へ入る

 
 
 
 


 
 
 






 
 






       
 
 





 
鏡平山荘




 
 
 








 
 


 
 
 
 
  「鏡平山荘」(2300m)
 


 
 
山頂へのアタックをためらったが
行ける時がベストだと思いカメラひとつで、
小雨の中を足早でゴロゴロ岩を這い上った。

人影はなく、
雨と濃霧の山頂で2,3回シャッターを切り
逃げるように小屋に駆け戻った。
  
 
 
 
 
 薄闇に閃光が走る 
 




 
 





  夕食後戸外に出てみると雨も上がり、
登山者も閉塞感から一息入れようと、
みんなが集まってくる。

薄霧の中に光が差し込むと、
虹のような淡い七色のリングが現れ居合わせた
全員が感動。
 
   
 


 
 
 
 
『三日目』
笠新道-それは北アルプス三大急登の
ひとつと言われており
下りは予想以上に辛く厳しいものがあった。

小雨の中小石や岩も多く滑りやすく
エンドレスな山下りであった。

山を登っては下りがいかに大変かは
分かっているつもりであったが
いざどちらを選択するかと問われると、
本能的に「下り」を選んでしまう。

しまいには膝が笑いすぎて、
とうとう泣き出してしまった。
 
 
 
 
 焼岳より仰ぐ「笠ヶ岳」
 
 
 
 
 



  ↑↓厳冬の笠ヶ岳(新穂高・千石平より)
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
山 名 焼 岳
   

登山日  1995年7月 
   

登山口  岐阜県吉城郡上宝村中尾温泉中尾
   

コース ( ):区間所要時間       
   

1日目
「乗鞍」より続く→ 中尾温泉登山口 → (3:15)→ 9:00  11:00 11:10  
   

  → 焼岳 → 1:40 → 焼岳小屋(泊)
14:25 15:00   16:40
 
   

2日目 焼岳小屋 → 2:05 → 中尾温泉登山口
  6:30        8:35     
   

所要時間 7時間00分
 
 
 
 
 
 
 焼岳山頂 2455m
 
 
 
 
 予定では「乗鞍」の翌日に「焼岳」を登る
計画であったが、
「乗鞍」の登頂が早め目に終わったので
午後より新穂高温泉の「中尾元湯」まで進み、
「焼岳」(2455m)にアタックする。

 道は中尾峠より一気に高度を上げ

次第にガレ場の急登に変わる。
 
 
 

 
 
  焼岳山頂 2455m
 
 
 
 



 
 白く糸を引く梓川
 
 
 
 
 山頂が近づくと硫黄の刺激臭が鼻をつき、
岩盤からは水蒸気が吹き上がる。
噴出口近くの岩石に手を付くと、
熱くて火傷しそうである。

噴出口を避けどうにか山頂へ辿る。
山頂からは穂高連峰、笠ヶ岳、
遠く南には「乗鞍岳」
、西には雲海の彼方に
「白山」が微かに顔を出す。
 
 
 
 
 
 岩盤の四方から水蒸気を吹き上げる
 
 
 
 
  山頂に到達した時には時間も遅く登山者は
すでに下山したようだ。
静寂が戻った山頂でコーヒーを飲みつつ
山々を眺めては心ゆくまで時を過ごす。

もうすぐ10月だ。
冬はすぐそこまで来ているのだろう。
冷たい風でふと我に還る。
ザックを片付け思いを残し今夜の宿「焼岳小屋」(2080m)へと急ぐ。
 
 
 
 
 
溶岩ドームの山頂 
 



 

 
 
 焼岳より「笠ヶ岳」を望む
 
 

 


 焼岳より望む穂高連峰
 
 






 

 安曇村営の焼岳小屋(2080m)
 
 





 


焼岳小屋
 
 
 

 



真夏の焼岳
 
 
 
 

微かに水蒸気をあげる厳冬の焼岳
 
 
 
 
 
 
 
山 名 乗鞍岳
 
 
登山日 1995年9月 
   

登山口 岐阜県高山市丹生川町 畳平
   

コース ( ):区間所要時間       
   

高山→(乗鞍スカイライン )→畳 平→ (1:30)→       6:00 8:00
   

     → 乗鞍岳 → 1:30 → 畳平 → 高山
9:30 9:40     11:10 11:30
   

所要時間 3時間00分
 
 

 
 
 

 
 
 
 乗鞍山頂(乗鞍本宮)3026m
 
 
 
 
  2003年(平成15年)よりマイカー規制が
始まり、
一般車の通行はできなくなった。

それ以前は夜間のみ通行規制があり、
朝7時の開門時には多くの車がゲート前に
長蛇の列を作った。
今日は登山口の畳平(2700m)へ向かい、
その夜は車中泊となった。

未明に激しく車をたたく雨音で目が覚める。
ライトをつけると白光線の中に横殴りに
叩きつける大きな雨粒が浮かび上がった。
しばらく様子をみていたが夜明けとともに
大量の水が山から流れ込み
駐車場は水浸しになった。

こうなるともう登山の次元ではない。
周りの車も次々と移動し始め、
急いであとを追って山をくだった。
 
 

 
 
 乗鞍山頂(乗鞍本宮) 3026m 
 
 
 
 
 3年後、
今日は2度目の挑戦である。
天候にも恵まれ、往復3時間の山登りを
ゆったりペースで楽しむことができた。
 
 
 
 
 頂上小屋より上には乗鞍神社が鎮座
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 
 
 
 
 

 
 
 

 
 
 
 乗鞍岳の高山植物
 
 
 
 
 
 
 



   
   
   



 



 









   


 

 
 

 
   
   
   



 



 
   
   
   



 



 
   
   
   



 



 
   
   
   



   



   
   




   
 



 
   
   




   
   



   
 
 





コロナ観測所 
 

 





 
乗鞍岳 
 
 
 
山 名 御嶽山(3067m)
   

登山日  1995年9月 
   

登山口  長野県木曽郡大滝村田の原
   

コース ( ):区間所要時間       
   

1日目
松本市 → → 木曽福島(泊)
   

2日目 木曽福島 →  田ノ原 →(1:10)→ 
5:00    7:00 7:15
 
 

八合目避難小屋 →(1:50)→
   8:25
 
 

→ 剣ヶ峰 → 2:30 → 田ノ原 → 高山
10:15 10:35    13:05
 
 

所要時間 5時間30分
 
 
 
 



 
 




 御嶽山3063m
 
 
 
 
 
 
 2ヶ月前、
中津川より2時間かかって「田の原」の駐車場に
入る。
「上松」を過ぎたあたりから雨が降り始めたが、
駐車場まで来ると一段と激しくなり
止みそうにもない。
広場は山からの濁流が流れ込み
一面水浸しとなる。

気が付けば先ほどまで停まっていた車も
いつしか消え去っていた。
その時何かを感じるものがあった。
ここは既に2200mを超える高山なのだ。

車を始動し一気に下の「三岳地区」まで
駆け降りた。
少し遅れればヤバかったのかも知れない。
 
 
 
 
 
  御嶽山3063m
 
 
 
 
 2か月後、再アタックの日がやってきた。
御嶽山は古くから山岳信仰の山として知られ、
今日は白装束姿の修験者と相前後しての登山と
なった。

修験者の中には脚絆、足袋も付けず裸足で
錫杖を持って修業を続ける
女性信者もいて、
畏れ多く登山者も少し間を取りながら
あとに続く。



 
 
 
御嶽山3063m
 
 
 


 
 
 



 
       
 





 
 
 


 


 
 
 












 
 
 
 
長い樹林帯を抜け森林限界を超えると
視界が広がり閉塞感から解放される。
胸突き八丁の急登を超えると王滝頂上に至る。

次第に硫黄臭が鼻をつき八丁ダルミを通過。
山頂まではあと一息で最高峰の「剣ヶ峰」に
達する。
 
 
 
 
 小雨に煙る御嶽山(開田高原より)
 
 
 
 
 帰路高山に向かう中、開田高原より小雨に
煙る御嶽山を振り返る。
道路の脇には人知れず数本づつのコスモスが
一束となって寄り添うように、
一定の距離をおいて可憐に咲いている。

この「コスモス街道」は御嶽山を眺めるには
最高のロケーションであるが、
今日はガスに煙り中腹以上は望めない。
 
 
 
 
快晴の開田高原に咲くコスモス街道
   
   

   
 
 



 




木曽駒より「御嶽山」
 
 
 





 三の池
 


 
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