山 名 雨飾山
   

登山日 1995年10月
   

ルート ( ):区間所要時間      
   

1日目 苗場山から続く→ 小谷温泉(車中泊)
   

2日目 小谷温泉→小谷温泉休憩舎→3:10→
3:10     5:30
 
 

雨飾山→3:00→小谷温泉休憩舎→小谷温泉
8:40 8:50     11:50
 
   

所要時間 6時間10分
 
 
 
 



 






 
 雨飾山 1963m
 






 
   『雨飾山』
何と耳心地のいいネーミングであろう。
聞いただけでも登ってみたくなる山である。

登山者の間ではこのネーミングに思いを寄せ
登る人も多いそうである。

元々は「雨乞い」祈願をしたことが
山名の由来らしい。
 
 

 
 

 

 
 






 
山頂まで3時間半
 
 
 

   昨日は「苗場山」を終えて小谷温泉
までの移動ゆえ遅い到着となった。
到着の予定が掴めず昨夜も車内泊となった。

駐車場前で毛布をかぶり熱燗とラーメンで
夕食を摂るが、
10月の山間部はさすがに冷え込む。

食後カミさんは寒い寒いとカイロを貼って
いたが、
7時間の移動の疲れかすぐに寝入ったようだ。

4時半過ぎには起き出し登山口へと急ぐ。
車内での夜明かしとなったので、
多少寝不足かも知れない。
身体がやけに重い。

雨飾山荘から登山口の小谷温泉休憩舎までは
予想以上に遠いものがある。
車で行けば比較的容易だが、
歩けばゆうに2時間以上は掛かりそうである。
 
 
 
 
 

 

 

 
  雨飾山 1963m 
 
 
 
  登山口(1160m)よりしばらく進むと
湿地帯が広がり、
木道を辿れば尾根道へ取り付き
やや緩慢な登山道が荒菅沢出合まで続く。

この間褐葉したブナの美林が広がり、
最も癒されるところである。
これより笹平(1894m)までの約1kmが
本コース最大の急登となる。

荒菅沢には水場があり顔を冷やせば気分も
リフレッシュし元気も出ます。

 
 
 
 
 


 
 
       






 





 
 







 
 


 
 
 




 
  登山口:小谷温泉休憩舎(1160m)
 



 
    更に
 雨飾温泉分岐を抜けひと登りすると山頂は
すぐであった。

 山頂は岩塊を積み上げたような岩場が広がる。
霧雨と冷気で体感温度は低く朝食を摂って
いる場合ではない。

写真を数枚とって一気に登山口へ駆け戻った。
思えばもう10月だ。
山頂は既に冬の季節を迎えていたのだ。 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 



 
 


  雨飾山は東峰(最高点)と西峰からなる
双耳峰で
深田久弥氏の本を開けば『北面の梶山新湯
(雨飾温泉に隣接)方面から
眺めると雨飾山は猫の耳のように
ふたつのピークがスッキリと
並んでおり、その姿が品よく美しかった』
と述べられている。

「猫の耳」を見たくて帰りに梶山新湯に
立ち寄ってみたが、
中腹以上は濃いガスの中にあった。



 

 


豪雪に耐え抜く根曲りブナ
 
 





 







 
   
 
 






 

小谷温泉
 
 
 
 
 
 
山 名 苗場山
   
登山日 1995年10月
   
登山口 長野県栄村 小赤沢三合目駐車場 
   
コース ( ):区間所要時間     
   

1日目  津南町→小赤沢三合目登山口→2:15→
       12:30
 
 

→ 和山分岐 → 0:45 → 苗場山(泊)
  
14:45       15:30 
   

2日目 苗場山 → 2:30 → 小赤沢 → 小谷温泉
6:45       9:15  
   

所要時間 5時間30分
 
 
 
 
 

 

 苗場山山頂 2145m
 
 
 
  『苗場山』
その大地はまさに白銀の世界であった。
登山口の小赤沢三合目に到着した時は、
すでに正午を回っていた。
中腹までは昨夜の寒波で白くおおわれ、
それ以上は鉛色の空が重く垂れる。
登れるのであろうか。
不安がよぎる。
 
 
 
 
 
 
  苗場山山頂(2145m)
 
 
 

 
 少し登ってみる。
しばらく行くと、すぐに二人組の下山者と
出会い上の様子を聞いてみる。
「一夜の雪なので、それほど積もって
いませんよ」との応え。

気を良くして登るが流石に日陰の吹き
溜まりには、うず高く雪が積み上がって
いた。
 
 
 
 

 

 


 
 
 





 
 

 

 

 

 





 
 
 
 
 
 
 
九合目の急坂を登り終えると地形は一変し、
純白の大雪原に変わった。
今まで経験のない白銀の世界にカミさん
も大感激。

広がる台地に池塘が点在し、まるで夢の
ようなおとぎの国が展開する。
そのご似たような山を経験したのは
桧枝岐村の「田代山」であった。

白く積もった木道をキシュッ、キシュッと
靴音をたて20分ほどで
今夜のヒュッテに到着した。
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
    その夜はオーナが一晩中ストーブを
焚いてくれたが、
自然の猛威には勝てなかった。
寒くてどの登山者もあまり寝つけなかった
ようだ。

翌朝は再び白銀の世界であった。
女神は耐寒のお返しに再び白銀の世界を
プレゼントしてくれた。
 
 
 
 
 


 
 
 




 
       
 





 
 
 

 

 

 

 
 
 苗場山山頂ヒュッテ
 
 


 






 
 苗場山山頂
 
 






 




 
 



小屋前には霧氷が広がる
 
 
 
 









  白い台地に木道が続く
 



 
 



 






 
白銀の台地に佇む「苗場山山頂ヒュッテ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

田代山
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 






 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
山 名 妙高山
   

登山日 1995年10月 
   

登山口 「火打山」から続く 
   

コース ( ):区間所要時間      
   

 1日目 笹ヶ峰→富士見平→火打山→茶臼山
→黒沢池ヒュッテ
(泊)
   

 2日目    黒沢池ヒュッテ→2:25→妙高山→3:50
  4:45      7:10 7:30
 
 

→ 燕温泉 → バス → 妙高高原駅
 11:20 
 
   

歩行時間 6時間15分
 
 
 
 


 


 


妙高山山頂 2454m  
 



 




  最後の岩場の登り
 
 
 

 
  夜が明け切らぬ中
黒沢池ヒュッテを出発。
戸外には既に10人ほどのパーティが集い、
リーダーが皆にコース説明をしている。


見ると全員が大きなザックを背負い、
かなりの経験者のようだ。
我々のような俄かハイカーとは桁違いだ。
ややビビッて彼らのあとに続く。

満天の星のもと朝の冷気も気持ちよく
山頂を目指す。
 
 





 
 下山口の燕温泉(黄金の湯) 
 
 
 

 
 



 


       


 




 
 

 


 


 
 
  「妙高」とは優美で
魅惑的なネーミングだが、
山頂は溶岩ドームから成り荒々しい
男性的なイメージが強い。

山から下り切ったところには「燕温泉」があり
長旅の疲れを癒す。
温泉は天然の露天風呂で借景もすばらしい。
ただ、お湯苔が多く非常に滑り易いので足元の
注意が必要です。
 


 


 
 



 
 
 




 





 
 
 
 



 
 





 頭を持ち上げる妙高山 






 



 

 
 



 
 岩峰の妙高山が視界に入り大きく近づいてくる
 

 





 
正面には「妙高山」が
 
 
 
 


黒沢池ヒュッテに泊まった時には
少し困ったことがあった。
当時部屋は男女別になっており
朝の時間調整に苦労した。

カミさんは低血圧で早起きは苦手なほうなので
山では起こすのが常であった。
起こすには2階へ上がらねばなず
『明日は必ず4時前には起きるよう』何度も
念を押した。
明け方玄関口に出てみると何事もなかった
ように、
既に出発姿で靴紐を結んでいた。
 
 
 
 








 黒沢池ヒュッテ
 
 
 
 
 火打山 2462m
 
 
 
 
 
 

 

火打山 2462m
 







 
ブナの褐葉林
 
 









 
 
 
 










天狗の庭より望む火打山 
 
 
 
 
 頸城山系の最高峰であるが隣にはネーム
バリューが際立つ「妙高山」が聳る。
しかし高さにおいては火打山のほうが6mほど
優位を保つ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 








 
 
 
 
 
 
 




 

 
 





 火打山

 
 






 黒沢池ヒュッテ
 
 
 
 
 
 
 
 

 
山 名 「高妻山」
   
登山日 1996年6月 
   

登山口 長野県長野市戸隠 戸隠牧場 
   

コース ( ):区間所要時間
   

1日目 直江津→戸隠牧場→2:15→一不動避難小屋
10:00   12:25       14:40
   

2日目 一 不動避難小屋 → 2:50 → 高妻山→
   4:05        6:55 7:00
 
 

→3:00→一不動避難小屋→2:20→戸隠牧場     10:00 10:10     12:30 
   

所要時間 10時間15分
 
 
 


 

 

 



 






 
  高妻山山頂 2353m
 


 
 
 
直江津から戸隠牧場へ入る。
到着時は正午を回っており、今夜は「一不動
避難小屋」泊となる。
避難小屋利用にあたってはいつも頭を痛める。
「今日は無人かな」「それとも満室かな」と。

カミさんがいるので無人でもなく満室でも
ないことを願うが
そうは上手くいくはずもない。
 
 
 
 





 
 






 





 
 
 


 


 
 

 

  最後の水場を過ぎると
戸隠からの登山道と合流する。
その先にこぢんまりしたカマボコ型の
ちっちゃな無人小屋があった。

中を覗くと賑やかな笑い声が聞こえた。
男女10名ほどの団体が明日のコースや天候に
ついて話し合っていた。

部屋にはまだスペースがあり片隅に落ち着き
一安心。

夕食時にはメンバーの一人から採取して来た
「ヒメタケ」を少し頂いた。
マヨネーズを付けて食べると結構美味で、
ビールを2缶も飲み干した。
 
 

 
 
 
 

一夜の一不動避難小屋
 
 



 
 一不動避難小屋 1747m
 
 
 
 
 翌朝は夜が明けきらぬ中を出発。
3時間掛かって山頂に立つことができた。

この山は「平ヶ岳」と並んで最も登りにくい
山のひとつである。
深田久弥氏の言葉を借りれば『高妻山は品格
の点でも立派であるにもかかわらず
登る人が少ない。 
加えて高妻山への長い登りは急峻で
実に辛かった』とある。

また「平ヶ岳」については
『バスの終点から頂上まで3日かかり
バスの始発点まで2日かかった』
と結んでいる。
 
 
 
 


 


 


 
 

 


 



 避難小屋での夕餉
 
 


 

 
 
 
 

   登山道を彩る山ツツジ
 
 

 






 正面に岩峰高妻山が迫る 2353m
 







 


 
登山口となる戸隠牧場 1280m
 
 

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