ローカル線は幹線から分岐し
支線となって都市部から山間部へと入り
隧道を抜け河川を遡行し
更に奥へと分け入るとようやく終着駅が
見えて来ます。

他方、路線によってはひとたび山間部へ
入ったあと、
再び方向を変え次第に高度を下げながら
海岸線へ近づくと
やがて漁村や港町に入ってきます。

地方路線は長年に渡って幾度となく
敷設延伸を繰り返し
到達したのが現在の終着点です。

そうして
終着駅の先には無機的にも思えるような
鉄塊の車止めがあります。
それはまさしく鐡路の過去・現在・未来の
極点です。

SLの黄金時代であるならば
その終着点より更に未来が展開するなど
淡い望みが持てる一時代もありました。

しかしながら、
今となっては未来はおろか過去から
引き継がれたものさえ
守り抜くことも難しいのが現実です。
それゆえ多くの終着点の「車止め」や
「終着駅」には
ローカル線特有の旅愁、郷愁、哀愁などの
本義が内包されて
いるのかも知れません。




 
 
 
   
   
   
稚内駅    一度は訪ねてみたい日本最北の終着駅 



 
 
根室駅   優等列車が見られない最果ての色濃い根室駅  
 


 
新十津川駅   時計が止まったような北国(ほっこく)原野の新十津川駅     



 
 
増毛駅   潮騒と潮の香りの増毛駅  



 
 
三厩駅   新幹線も一部並行して走りますが、今なお遠き最奥の三厩駅   



 
 
様似駅   2015年1月、区間運休もあり日勝線巡りも大変な旅になりました  



 
 
九頭竜湖駅   数ある鐡路の終着点にあって最も哀愁が漂う駅のひとつです   



 
 
江差駅    儚くも廃線となった鰊と北前船の江差駅 
 
 



 

 
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