それは駅の顔であり、
その所在と名称を公に示すものです。
時代が移り駅舎が改築、改修されると、
駅表札も旧字体の「驛」から新字体の
「駅」へと変わっていきます。
旧字体の驛表札が新しいものに
変わっていくのも時の流れであり時代の
要求かも知れません。
駅撮で各駅を巡り時として年輪を刻み
古色蒼然とした銘板に
旧字体で書かれた驛表札に接すると
その駅の歴史や温もりが
熱く伝わってくるようです。
このように
駅表札も半世紀以上に渡って旧字体の
驛表札を今に引き継ぐ駅舎や
近年は先祖かえりの如く
新字体の駅表札から
旧字体の驛表札へと復古を果たしている
駅舎も見受けられます。
現在、旧字体の驛表札が見られる駅舎は
そのほとんどが、
新字体に移行することなく半世紀以上に
渡って手厚く管理保存されて
きたものです。
他方、後者のように、
新字体から旧字体の驛表札に改変した
駅舎も見受けられます。
その一例としては久大本線の
「ゆふいん驛」があります。
現駅舎は1990年に竣工し
待合室はアートギャラリーを兼ねた
おしゃれな駅舎となっています。
以前の駅表札は「由布院駅」でした。
このほか
「ゆふいん驛」とまったく同形式で
「ひらがな」と「旧字体の驛」を
使って驛表札を復活させた駅には、
木次線の「やかわ驛」があります。
改変前は「八川駅」でした。
他に陸羽西線の「高屋驛」
只見線の「早戸驛」、内子線の「内子驛」
北上線の「和賀仙人驛」
久大本線の「豊後中村驛」に加え、
唯一県庁所在地の駅として
「松山驛」があります。
いづれも改変前は「高屋駅」、「早戸駅」
「内子駅」「和賀仙人駅」
「豊後中村駅」「松山駅」でした。
これらの駅はいづれも果敢に進化を遂げ
現在に至っています。
名称 A-
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